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一級建築士事務所 CLIP
コンセプト

■ 住環境の整備⇒三つの要素
■ 街路計画⇒公園のような街
■ 住棟配置計画⇒全ての住戸に光と風を呼び込む
■ 建設計画⇒緑台のある家
■ 補足

■ 住環境の整備⇒三つの要素
<必要不可欠な外部空間>
いまでは「街」を考えることが「いえ」につながり、それが「ひと」を育てるという思想が一般的になりました。「いえ」は、室内環境だけでなく「街」に繋がる屋外環境によって成り立つのです。自然の"風や光"を取り込むことが必要なのはもちろんですが、住民が助け合って暮らしていく街では外部空間のデザインがより重要となるでしょう。住民間の交流を促す事や、逆に接点を持ちにくいデザイン。住宅廻りの外部空間は、室内の機能から導かれるデザインだけでなく廻りから導かれるデザインが、より重要であるかもしれません。良い屋外空間が爽やかな風や光を生み出し、良好な人間関係を育み、快適な住居空間を創り出すのです。

一、 『まち』…■街区の要素を考える

まとまりと個性が息づく街のデザインは、共につくるワークショップによって決定されます。緑地や舗装、外壁の仕上げ、ポストなど様々なことを、街区全体で考えることが有効です。協調性と個性は相補的なものと考えます。

二、 『いえ』…■住棟の配置から考える

街区に、ゆとりと気品をもたらすために7住戸全体で、住棟配置を考えます。それは、個々の為に全体を考え、全体のために個々を考える「All for One_One for All」の精神に近いのかもしれません。

三、 『ひと』…■内と外の接点を考える

街のデザインを考えるるワークショップは、活動自体が街区のコミュニティーを生み出します。一方、住民同士の交流は非常に大切ですが、プライベートな時間も大切にしなくてはなりません。人と人の交流を自然に調整するようなプランニング、または空間の接点をデザインすることが、円滑なコミュニティーを形成するのでしょう。
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■ 街路計画⇒公園のような街
開放的で明るい公園のような街を作り上げることを目指します。

<手法1> 緑化計画

◇シンボルツリーの設定
各住戸ごとにシンボルツリーを設定していただきます。
◇フェンスの禁止
原則的にフェンスは禁止とし、垣根や低木を道路に沿って植樹します。

街区全体で桜などを計画しても良いですし、季節ごとに果実のなる実を計画するのも良いでしょう。


<手法2> ブロック舗装の車路

敷地内の舗装はブロック舗装で一体に仕上げます。
ヨーロッパの街路のように、広場の延長のような車路となり、歩道のようでもあります。

<手法3> 駐車スペースの取り込み

常に並列する駐車場は、街路を広く見せます。駐車場と車路の舗装を同じブロック舗装とすることで、よりその効果を高めます。公私の境界ない舗装は、車路でありながらも中庭的な空間を創出し、街区に一体感を醸し出します。
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■ 住棟配置計画⇒全ての住戸に光と風を呼び込む
住戸に光と風は欠かせません。
より多くの光と風を傍受するため住棟の配置計画は様々なアイデアを盛り込んでいます。

<手法1> 敷地高低差の活用

敷地は採光に有利な緩やかな南側斜面です。この高低差を均一に割り振るのではなく、北側の敷地をより高くすることで採光に不利な条件をカバーします。

<手法2> 外壁面積の縮小

建物外形は、同じ床面積でも単純な方が外壁面積が小さくなります。
つまり建物がコンパクトになれば、施工費を押さえつつ街区に隙間を生み出しそれが外部空間のゆとりに繋がります。

<手法3> 隣棟間隔の確保

南北に連なる住戸は、北側が影になりがちです。同じ敷地面積でも単純な長方形より、駐車場を並列することで、隣棟間隔を離すことが可能です。
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■ 建設計画⇒緑台のある家
外と内の"あいだ"を楽しむ→いろんな物を繋げる中間領域=縁空間
屋外と室内の緩衝空間として縁側空間が古来より日本建築では重宝されてきました。そこは暑い日差しから室内を遠ざける空間であったり、寒い冬には、暖かい太陽を傍受しる空間であったりと高温多湿気候の環境調整域であったのです。と同時に用途を特定されていない縁側空間は多目的に使用でき、家族や近隣など人々の交流を促す空間でもありました。ここでは、外と内を繋げ、さらには人と人を繋げる仲介役としての緑台を提案します。第二の居間としての緑台=<アウターリビング>は、セミパブリックな屋外空間です。

<手法1> 開口部の制限

緑台は、殆どが南庭に向かって開かれます。
南に位置する隣戸の北側壁面には、通風以外の開口を設けません。それにより、比較的プライベートな屋外空間(南庭と緑台)が日常化され、豊かな住空間を創出します。

<手法2> 南庭の確保→通風・採光の取得

南庭を確保するために、建物は可能な限り敷地北側に寄せて配置されます。通風、採光が十分確保されることが、内部に繋がる中間領域をも豊かにします。

<手法3> 多様な中間領域

様々なライフスタイルが存在する現代では、中間領域も色々な物が求められています。ここではオープンな緑台ばかりでなく、閉じられた緑台まで大きく4種類の住居タイプをご提案します。
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■ 補足
<庭=外部空間の多様化>
住戸では、庭を南側に大きく取り一元化(集中配置)する事が一般的です。しかし多様化するニーズは外部空間(庭)も例外ではありません。今日では、オープンな外部空間ばかりでなくクローズな空間も求められているのは周知の通りです。つまり様々な外部空間が求められているのではないでしょうか。様々なライフスタイルが存在する現代では、屋内外に捕らわれずにフレキシブルな空間を提供する必要があるでしょう。

<屋内外の中間領域=バッファゾーン>
昨今の住宅では、プライベートとパブリック空間を曖昧にするワンルーム形式の室内空間が誌上を賑わします。そこでの中間領域は、空間サイズの可変化や仕切壁の複合によって様々な場を表出します。しかしながら中間領域は、室内空間だけにあてはまる物でしょうか? 屋外と室内の緩衝空間として縁側空間が古来より日本建築では重宝されてきました。そこには暑い日差しから室内を遠ざける空間であったり、寒い冬には、暖かい太陽を傍受する空間であったりと高温多湿気候の環境調整域であったのです。と同時に用途を特定されない縁側空間は多目的に使用でき、家族や近隣など人々の交流を促すパブリックな場でもありました。他方、土間空間は外で行う農作業を室内で行える場でもあり、裏方の場であるプライベート空間として認識されています。このように屋内外の中間領域にもパブリックからプライベートなものまで様々な場があります。ここではこのような屋内外の中間領域をバッファゾーンと位置づけます。

<バッファゾーンの考察>
屋内外を繋ぐバッファゾーンには、室内と同じようにパブリックな場からプライベートな場まで色々な段階があると考えます。たとえ屋根が無くとも壁に囲まれていれば、よりプライベートな空間と言えるでしょう。また、1階にある庭よりも2階のテラスはよりプライベートな空間と考えます。
縦軸にプライベート〜パブリック、横軸を外部〜内部とすると、従来の住宅では、バッファゾーンが座標軸の周辺に集まることが判ります。(右図参照)
つまり明確な機能を持つ空間は周辺に位置され、より曖昧な空間ほど中心に位置します(バッファゾーン)。
外部空間でも室内のように使用できる空間、室内でも屋外のように感じる空間。そんな曖昧で無意識のような空間こそ、場と場、人し人を繋げる為に、今必要とされる空間だと考えます。
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